ラッセル ライト(Russel Wright)

ラッセルライトは1920年代後期〜1960年代に活躍したアメリカを代表する工業デザイナーです。彼はモダンデザインを一般家庭に浸透させた事でも良く知られています。

「テーブルこそが家庭の中心」と捉え、テーブルを囲む家具類、さらにそれら家具を囲む建築やランドスケープの順に全ての物に関連性を持たせる独特なデザイン手法を用いました。
また、ライトはカジュアル且つ手軽に誰しもが普段から使える”easy informal living”をデザインコンセプトに掲げました。
ライトがデザインした数々の作品の中で最も良く知られているのがカラフルな陶器シリーズ”American Modern”です。1939年〜1959年までオハイオ州スチューベンビルの工場で製陶されたこのシリーズはアメリカ製陶器史上最多販売数を誇ると言われています。
また、ライトは陶製以外にも木製スプーンやアルミ製食器、木製家具、テキスタイル等のデザインも手がけました。1930年代〜1950年代、ライトがデザインしたシンプル且つ実用的な商品はアメリカの一般家庭に瞬く間に浸透し、ライトは一般家庭にモダニズムを広めた人物の一人と言われています。